そうじ名人になろう #019【40年目のホームルーム】

今回は

 

今回は、1989年9月5日発行の学級通信「あしあと」第14号から、子どもたちの日常に見つけた小さな成長の物語をお届けします。

朝早く登校してきた子どもたちが、誰に言われるでもなく、自分から仕事を見つけ、黙々と掃除に取り組んでいました。

水道で雑巾を洗う子、教室のごみを集める子、校庭の草を取り続ける子。

そこには、目立たないけれど、確かに育ちつつある大切な力がありました。

学級通信には、こんな言葉が残されています。

「人が遊んでいるのにもかかわらず、自分から進んで良いと思ったことを黙々と実行している姿がそこにはあった。」

また、後半には、男女の仲がよくないという課題に向き合い、子どもたち自身が話し合いながら、新しい係活動を決めていく様子も描かれています。

掃除も係活動も、学校生活の中ではごく当たり前のこと。しかし、そこには、自分で考え、行動し、仲間とよりよい生活をつくっていこうとする子どもたちの姿がありました。

40年近い時を経て、あらためて読み返す学級通信。

何気ない学校生活の一コマから、子どもたちの成長について、もう一度考えてみたいと思います。


前回の#018の放送を聴いたみわちゃんから便りお便りをいただいたので紹介します。

◼️みわちゃんから

まず、私の小学生時代の話を聞けた事、お話してくださってるのが、当時の担任の先生だという事に一緒に聞いていた娘が喜んでいました。
名前あがってるじゃんといいながら、自分も当時の生徒のように聞いてましたよ。

答えを間違えた事で、そんな事になっていたとはまったく知らず、またそれからの授業が変化したとは思ってませんでした。
当事者だったからでしょうか?子供だからわからなかったのかな?
先生、貴重な話をありがとうございます。
次回のあしあとも楽しみにしてます。

🟥 感想をありがとう。一緒に娘さんも聴いてくれるとは驚きです。しかも、自分も当時の生徒のように聴いていたとは想像以上の出来事でビックリです。和やかな家族の心が伝わって来ました。娘さんにもよろしくお伝えください。ありがとう!

今回の学級通信のまとめ

今回の学級通信を読み返して、あらためて感じたことがあります。

それは、子どもの成長とは、何かができるようになることだけではなく、自分から一歩を踏み出そうとする、その心の動きの中にもあるのではないかということです。

掃除をしなさいと言われたからするのではなく、自分から仕事を見つけて動き出す。

仲間とうまくいかないことがあっても、どうしたらよいかを自分たちで考え、話し合ってみる。

そうした小さな一歩の積み重ねが、やがて自分たちの生活を自分たちでつくっていく力につながっていくのかもしれません。

そして、もう一つ感じるのは、自主性というものは、何か特別な活動を用意しなければ育たないものではないということです。

毎日の掃除や係活動、友達との何気ないやり取り。

そんな、ごくありふれた学校生活の中にも、子どもたちが自ら育とうとする瞬間が、たくさん隠れているのではないでしょうか。

40年近い時を経て、こうして学級通信を読み返してみると、当時は何気なく過ぎていった出来事の中に、今だからこそ気づくことがあります。

過去の学級通信を読み返すことは、単に懐かしい思い出をたどることではありません。

時を経たからこそ見えてくる、教育の大切なものを、もう一度発見する旅でもあるように思います。

見過ごしてしまいそうな日常の小さな出来事に、そっと光を当ててみる。

そんな時間を、これからも皆さんとご一緒できたらうれしく思います。